読書をしていると自己を忘れ、本に注意を奪われてしまいます。 しかし、長らく関連図書に触れないと、別の意味で眠ってしまいます。 覚醒にはそれを焚きつける外部からの刺激が必要なのです。 24年前、ウスペンスキーの「人間に可能な進化の心理学」で 初めて自己想起の概念を知って以来、一年間の修行の後、 20数年間眠り続けた私を再び揺り起こしたのは、 アナディことアジズ・クリストフの「アジズとの対話」です。 この本は劇薬です。 アジズは対話の中で、何度も自己への留意、意識の中心へ 注意を呼び戻すことを呼びかけています。 自己想起こそがすべての道に先立つ、最優先課題だと言っているのです。 目の内側 思考の裏側 Me,I, 私 ステート・オブ・プレゼンス 気づき 意識 主体 自己 意識の中心 思い起こす こうした言葉が眠りかけた意識に灯をつけてくれます。 アジズは何より自己想起に重きを置く、真のマスターです。 覚者の言葉で目を覚ましたあと、再び内的な闘いへと戻るのです。