困難に耐え抜くと、脳の中心にやすらかな場所が待っています。
外的状況は何も変わらないのに、なぜかくつろいでいる不思議な安心があります。
悩みや不安、痛みは消失したわけではありません。
依然としてそこにはあるものの、以前のように気になりません。
それはそれとして、距離を置けるようになります。
そしてこちら側では「別のもの」が、くつろいで眺めているのです。
壁に打ち克ち、破壊する道ではなく、壁の横をすり抜ける道です。
敵を相手にせず、敵の線上から歩みを外してかわす方法です。
それが「自己想起」であり、対処療法ではない、根本的な解決の道です。