自己想起とは何か?
を語る前に、「自己」とは何か?
を明確にする必要があります
「自己」とはこの肉体を操縦する意識であり
それは肉体の誕生以前から存在し、
肉体の消滅後も変わらずに存在するものです
「意識」「認識者」「知覚者」は目の内側に在り
目というレンズを通して外界を観ています
また、思考、感情、感触、呼吸といった肉体反応も
「意識」から見れば外界のできごとに過ぎません
「意識」はすべての中心に在って、
台風の目のように静かに見守っています
内側のやすらかな場所に「自己」はあります
人は外側にばかり目を向け、外界のできごとに振り回されて一日を終えますが、
最後に残るものは「どれだけ自己の中心に意識を保てたか」それのみです
「自己想起」の蓄積が魂を創り上げ
不動の中心がその人に生命の火を灯し
その人は真の人間として歩み始めるのです