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まず、呼吸の音を聴いてください 自身の呼吸を意識してください そして座っている椅子の感触 接地した足裏の感触を意識してください あなたは今、それらに気づいています 次に、その「気づき」を、気づいている「あなた自身」に移してください 呼吸や感触に気づいている「あなた自身」にです それは目を通して見ています 耳を通して聴いています うしろの正面だ~れ? それは「あなた自身」なのです
人の子が頭を横たえる場所はないのです 寝ている時以外は常に「自己」に気づいていること 意識を頭の中心に置き そこから目を通して見ること 耳を通して聴くこと 私たちの意識は普段、頭の周辺を漂っています それをグッと引き寄せ、頭の中心に据えること そのまま逃がさないこと 油断すればすぐに逃げ出し、また周囲を駆け回ります そうしたらまたつかまえて、意識を頭の中心に引き戻すこと つまりは「自己」への気づきをキープすることです 1秒から2秒へ 2秒から3秒へ 3秒から4秒へ おそろしく地道な作業ですが、これしか道はありません 無実の罪の囚人が、何年もかけて脱出口を掘り続けます そしてついに抜け出した瞬間の解放 眠った私たちはマインドに捕らわれた囚人です そこから抜け出すただひとつの方法 それが自己への気づき、すなわち「自己想起」です 自己自身への気づきはあまりに過酷で不可能に近く すべてを理解してもあっさり忘れ果てるほど遠いものです しかし立ち向かう 真の自己を得るために 真の自己自身に戻るために 刑務所から脱出するために 創造の光の乏しい、このフィルター越しの世界から飛び立つために
このブログを読んでいる方は、過去に幾多の道を経てきていると思います ひと通りの精神療法を試み、ワーク、修養法を経験されているでしょう 道筋に違いはあれど、「真実」を追求されているのは同じだと思います 私もあらゆる道をたどりました しかし、どの道も決して私の心を満たしてはくれませんでした 一時の高揚感が過ぎれば、またいつもの自分に戻ることを繰り返しました 祈り、感謝、笑顔、音楽、マントラ、マインドフルネス… まだ他にもあげればきりがありませんが、 決して到達できなかったという意味では同じです ダイレクトパスの長々とした説明を聴いて その真意を理解できる者が何人いるでしょうか? 今、このディスプレイを見ている者 目の奥、頭の後ろから言葉なく見ている存在 ただある者 気づいている者 意識の中心 ディスプレイという客体ではなく、それを見ている主体 目の内側、顔の内側の主体 意識そのもの 気づきそのもの 私(I) そのもの 呼吸でもなく、思考でもなく、イメージでもなく、感触でもなく それらの内側にあって気づいている者 気づき 意識 意識そのもの 主体 自己 想い起こす 自己自身を 今、この文字を読んでいる「あなた自身」を